日本の文化住宅の寿命から学ぶ、構造別お手入れ

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長寿命塗装技術研究会の栗山です。

茨城県水戸市から外壁塗装を中心に、大切な住まいで長く暮らすための秘訣をお届けしています。

あなはたはお住まいの平均寿命ってご存知でしょうか?

アメリカ 44年
イギリス 75年
日本   27年

日本の住宅の平均寿命が27年!!
イギリスは日本の2.7倍も寿命が長い!

他国と比較すると日本の住宅が恐ろしく短いことがわかります。
ローンが大変なわけですね・・・

もちろん生活習慣や季節などの要因もありますが、それにしても短すぎますよね。

ところがそんな日本でも別格の建物があります。
それが

奈良の法隆寺 1400年

同じ日本ですが法隆寺は1400年と非常に長いのです。

その違いは何か、お分かりでしょうか?


住宅に使われる木材の寿命

日本の住宅の平均寿命がたった27年なのに、なぜ法隆寺は1400年とケタ違いの長さな
のでしょうか?

「木は2回、生きる」

という言葉を聞いたことがある人はいますか?
一度目は大地に根を張り、立っている時のこと
二度目は伐採して材木となって柱として使われる時のことです。
実はこうやって木は二度生きているのです。
そしてこの2回に秘密があります。
大地に根を張り、生きている気を想像してください。

木は水がなかったら枯れてしまいます。また水をやり過ぎても腐ってしまいます。

この時のちょうどいい含水率、つまり水分の割合が60%です。
ところが材木(柱)となってからでは、含水率が60%では腐ってしまいます。

材木としての適度な含水率は13%~18%と言われています。

18%を超えると腐朽菌が発生し、木は腐って死んでしまうのです。
木片を庭に置いたままにしておくと腐ってしまうこと、あなたも見たことがあるかも
しれません。

ということは、通気を良くして雨にぬれなければ木は千年以上生き続ける事ができる
のです。

千年以上です!

信じられないかもしれませんが、事実です。
法隆寺が証明しているのです。

本来、木はコンクリートよりも長持ちするものです。
但し、18%以下の含水率を守る必要があるのです。

木造住宅は、住んでいる人が意識して水を防げば「百年住宅」も夢ではありません。

構造別の住宅のお手入れについて

百年住宅として住宅を長持ちさせるために、住宅金融公庫が監修している「住まいの管理手帳」より、お手入れの目安について屋根の構造別に抜粋しましたので、参考にして下さい。

ただし、一般的に手つかずで20年を過ぎたら、漏水の原因になるので、塗装工事はお薦めできません。

売れない営業マンが、契約欲しさに一度も塗装をしていない屋根にも関わらず、塗装を勧めることがあります。こういったことにも注意してください。

モルタル壁(厚み1cmが標準)

ポイント1、
一般的な塗装の目安は約10年。

少々のヘアークラック(ヒビ)や防水が切れた程度では問題はありません。
下層にある防水紙が水を弾いてくれます。(但しALCは除外です)

もし営業マンが壁を触って、チョーキング(白い粉)を見せながら、防水が切れて大変なことになると騒ぎだしたら、それは素人です。

騙されないでください。

ポイント2
不自然な縦のヒビ割れは要注意です。必ず専門家に見てもらいましょう。

この不自然な縦のヒビ割れは家の躯体(建物の構造を支える骨組み)に問題がある可能性が大きいです。素人の判断は避けましょう。

ポイント3、
塗装の材料は、透湿防水(水は防ぐが汗などの湿気はは通す性質)の塗料がベストです。

透湿防水により、家の中の湿気は外に出るが、雨水は入りません。下塗りの際に微弾性系を使うと更に効果があります。

これにより次回塗装時のコストが安くなる可能性があります。

ポイント4、
塗装工事以外にアルミサイディングを張ることもいい。

アルミサイディングのメリットは、軽い・断熱・防音・キレイ・メンテナンスフリーなどたくさんあります。

塗装と比較すると値段は格段に高くなりますが、トータルで考えると割安になります。但し、まれに家の中で携帯電話が使えなくなった、という話があります。

窯業(ようぎょう)系サイディング壁(圧縮バルブ繊維)

8年を過ぎたら外壁塗装をすることをお勧めします。

サイディングボードの側面には塗装処理がされていない為、水を吸い出すと大きな力で反りだしてくるからです。

反りだしてくると、全面張替えしか方法はなくなり、費用が莫大になります。

水はつなぎのコーキング部と釘止めしている部分から入ってきます。
しかし下手な職人の場合、釘止めの位置が悪く、割れている事もあります。するとつなぎのコーキング部分が劣化し易くなるのです。

サイディングの発売当初は、誰もがメンテナンス・フリーだと思っていました。しかし5年ほど経過したころから、ボードが反ってしまうクレームが製造メーカーにHair出しました。

それからあわててカタログに塗装の必要性が明記されたという裏話があるくらいです。

もう一度言います。
8年を過ぎたら迷わず塗装をしましょう。

コロニアル屋根

5年を過ぎたあたりから、表面の化粧層が取れ出し、吸水し始めます。壁が白くなったり、苔が生えてきたりし、進行すると反って割れてきます。

塗装工事には、化粧層が取れ出した時が一番効果的です。シリコン工法が一般的ですが、フッ素塗料や無機塗料を使用する場合、デメリットをしっかり把握することが定説です。

同様にコロニアル屋根には縁切り作業が必要になりますが、塗装の1回目なのか2回目以降なのかで大きく変わります。

これはコストに大きく関わってきますので、注意が必要です。

参考:カバー工法

一度も塗装工事をせずに、カバー工法をされる方がいます。

カバー工法とは、コロニアル屋根の上に金属やアスファルトシングル等(ガラス繊維基材にアスファルトを含浸させ、彩色砂を圧着して裁断した屋根材)の屋根材をかぶせる(乗せる)工法のことをいいます。

金属屋根等かぶせ工法は、非常に軽量ですのでメリットは多いといえます。

また10年~30年と塗膜保証期間が長いのも大きなメリットですが、塗膜保証は雨漏り保証ではないので、注意が必要です。

 

長寿命塗装技術研究会 栗山勇次

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