
長寿命塗装技術研究会の栗山です。
茨城県水戸市から外壁塗装を中心に、大切な住まいで長く暮らすための秘訣をお届けしています。
私が35年塗装業に携わってお客様からのお問い合わせが一番多い質問について書きます。
外壁塗装の時期(タイミング)が気になる
「ウチの塗装は大丈夫ですか?」
「もう塗装を塗り直した方がいいですか?」
「どのくらいのタイミングがいいのでしょうか?」
外壁の塗り替え塗装の時期について、皆さん気になるようです。
せっかく塗装をするのでしたら、ベストなタイミングでやりたいですよね。
だから、皆さん同じ様な質問をされます。
そしてこれらの質問をしてくるお客様に共通の事柄がもう1つあります。
それは
自宅の塗装が傷んできた、汚れてきた
とご自身が感じている、ということです。
天気のいい日中にちょっと出かけて帰宅。ふと見た我が家の外壁がくすんで見える。
近隣と比べると汚れが目立つ。
そんなことがきっかけなのでしょうか、お客様からお問い合わせをいただきます。
お客様に聞いてみると、だいたい築10年~15年ぐらいの方が多いようです。
外壁塗装の塗り替え時期はいつ?
結論からいいますと、塗装の塗り替えのタイミングは
今でしょ!
冗談ではなくて本当です。
なぜ「今」なのでしょうか、正直に言います。
外壁塗装の主な目的は2つ
外壁塗装は主に2つの目的があります。
それは建物の美観と保護です。
1つ目、美観について
美観、つまり見た目です。
ご自身の目で見て
「自分の家が汚れてきた」
「変色が気になってきた」
「剥げてきたような感じがする」
のであれば、まさに美観を損ねているわけです。
だからこそ
「塗装の塗り替え時期は今!」
となるのです。
塗装を塗り替えてキレイになると、皆さん嬉しそうな顔をされます。
やはりご自身の家ですから、美観はとても大切ですね。
2つ目、保護について
外壁塗装の2つ目の目的は、建物の保護になります。
多くの人が勘違いをしてしまいがちですが、補修ではなく保護が本当の目的です。
補修と保護はどう違うの?という質問も多くいただきます。
いい機会ですので私の考えを書きます。
外壁塗装のもう1つの目的、保護について
外壁塗装の目的に保護があります。
つまり建物を雨や紫外線から守る重要な役割です。
ところがお客様から
「雨漏りがしたから塗装したい」
というご相談やお問い合わせも多く受けます。
雨漏りすることで、外壁塗装が傷んでいることに気づきご連絡いただくケースです。
ここで少し考えてみてください。
雨漏りを感じた時、というのは既に天井や壁はシミになってしまった時です。
つまり、このタイミングでの塗装は保護ではなく補修になってしまうのです。
補修はあくまで補修でしかありません。
見えない部分等の劣化が進むことで、別の補修工事が必要になってしまいます。
わかりやすく、ヒトの歯に例えます。
健康な歯は、いつまでも何の問題もありません。
ですが、虫歯になってしまったらどうでしょうか?
あっという間に虫歯菌が浸食し、気づくのが遅すぎると治療しても元の歯にはなりません。
もちろん、建物は歯と異なり交換は可能ですが、回復までに相当の時間とお金が必要となります。
私はハウスメーカーさんや塗料メーカーさんの現場など数多くのお宅を拝見しています。この中で緊急に塗装をした方がいいお客さんは半分以下、だいたい2~3割程度でしょうか?
この塗装の緊急性が必要な2~3割の家は、正直に言うと実はちょっとタイミングが遅いお客様なのです。もう、保護ではなく補修、になってしまっているということなのです。
外壁塗装のベストな時期
もし、築10年を過ぎてご自身が外壁塗装を意識し始めたのでしたら、その時が塗装の時期なのです。
美観を損なわず、保護を目的として塗装を考えるなら、より一層、家は元気で長持ちしていきます。
外壁塗装のベストな時期、それは今なのです。
長寿命塗装技術研究会 栗山勇次