
長寿命塗装技術研究会の栗山です。
茨城県水戸市から外壁塗装を中心に、大切な住まいで長く暮らすための秘訣をお届けしています。
今回は断熱塗料の材料について具体的にお話ししています。やはりどの材料もメリットとデメリットがあります。
断熱塗料のいろいろ
先程お伝えしたガイナと同様で、遮熱塗料のひとつでアドグリーンという塗料があります。
このアドグリーンは東日本大震災の時に仮設住宅に使用されて、有名になった塗料です。
先程の断熱塗料のガイナやこのアドグリーンは、取扱い時に加盟店制度を取っています。
アドグリーンの取扱いには、ガイナを取り扱っていても対応ができるのですが、ガイナ側では、アドグリーンを扱っている人はガイナの取扱いができない、という複雑な状態です。
当社ではアドグリーンを取り扱っていますので、ガイナの取扱いはできません。
断熱塗料アドグリーンとは
アドグリーンについて詳しく説明します。
元々は日本中央研究所というメーカーさんで製造していました。この日本中央研究所はトヨタ自動車と他の会社とのベンチャー企業だそうです。
アドグリーンはアドマミンというセラミックパウダーで遮熱させている塗料です。
このアドマミンとは半導体を冷却する際に使用しているセラミックパウダーです。
その権利をトヨタ側がもっていたそうです。
そこへ偶然工場で小さな爆発が発生したそうですが、その際にこのアドマミンが空中に浮遊したそうです。
それを見て外壁の遮熱にしてみてはどうか、という発想の元、開発された塗料だそうです。
昨年の夏ごろに、トヨタのプリウス車でも1種だけ、遮熱塗料を塗った車が出たそうです。
そういった意味でも遮熱塗料が注目されているといえます。
アドグリーンのメリット
この写真をみてもわかりますが、屋根の上を裸足で歩いています。
通常ではありえません。ですが遮熱塗料を塗っていることで、表面温度が下がっているため、このような写真が生まれました。
屋根の温度、つまり表面温度が下がっているということは、当然室内の温度やエアコンの設定温度も下がっています。
これにより、塗料そのもの寿命であったり、塗料の下にあるモルタルやサイディングの寿命も伸ばすことができるということが最近、言われています。
そんなこともあり、当社でも比較的力を入れて販売している商品でもあります。
写真は仮設住宅での様子を写したものです。
そんな良いことずくめアドグリーンですが、塗料の寿命自体はやはり10年程度です。
長寿命塗装技術研究会 栗山勇次