
長寿命塗装技術研究会の栗山です。
茨城県水戸市から外壁塗装を中心に、大切な住まいで長く暮らすための秘訣をお届けしています。
今回は、外壁塗装におけるダメな見積書についてお話しします。
見積書でも業者の善し悪しがわかりますよ。
ダメな見積書を見極める3つの視点
ダメな見積書を見極めるというと、外壁塗装について詳しくないからよくわからない、難しいと感じるかもしれません。
もちろん見積書の具体的内容を吟味することは重要ですし、大切です。
ですが、ここでは見積書の詳細についてではなく、素人でもわかるダメな見積書についてお話しします。
これは外壁塗装だけでなく、リフォームなども同様ですので、ぜひ参考にしてくださいね。
1、金額が1種類しかない
見積書をいただいた時に、1種類しか金額の表示が書いていないことがありませんか。
1種類しか書いていない見積書というのは、お客様からすると選択の余地がない、ということです。
悩まなくていい、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一概にそうとはいえません。
なぜでしょうか?
それは、先程も書きましたがお客様に選択の余地がないからです。
例えば、+20万円で一番良い塗料が使えるとしましょう。その塗料を使うと汚れがつきにくい、というメリットがあったとします。
それを聞いた上でお客様が選んでいただくことが、大切です。
なぜなら、汚れがつきにくいと事が+20万円という金額になることが、高いのか安いのか、はお客様が判断することだからです。
人によって多少高くなってもいいから、汚れがつきにくい方を希望する方もいるでしょう。
もしくは金額の安い方を選択する方もいるかもしれません。
それはお客様によって異なります。だからこそ、複数の見積書があることが良い業者となるのです。
とはいえ、以前は当社も1種類の見積書だけでした。
職人としての自負もあり「これでいい」「これしかない」と思っていました。お客様主導になっていなかったともいえます。
今では、だいたい5種類ぐらい用意して、お客様に選択していただくようにしています。
2、大まかな見積書
見積書を見て「セット」「1式」「パック」「坪」で表記している見積書は要注意です。
具体的な数値、使用缶数などの記載はあるでしょうか?
この大まかな計算のダメな点は、例えば下記のような家を想定してください。
Aが30坪、Bが40坪の家とします。
この場合、壁面でいうとどちらも8面です。
どちらも壁の面積は同じになります。もちろん屋根になれば明らかに面積は異なりますが、壁は坪数が違っても同一面積なのです。
にもかかわらず、坪数のみの一式で計算すると金額がことなります。
30坪の人が損をするのか、40坪の人が得をするのか、一概には言えませんが不都合があることは否めません。
現地調査をしっかり行っていると、このような書き方にはなりません。
手元の見積書をよく確認すること大切です。
3、見積書の提示が異常に早い
見積書を依頼すると、調査をすることになるのですが、これが異常に早い業者があります。
見積書を作成するには、調査をして、計測をしてから金額の提示となるのが一般的です。
ですが、実際には現場での調査をせずに、坪数だけを聞いて金額提示をしたり、建物を把握していないのに、塗料を選定している業者もいます。
訪問販売の業者などは、塗装の下地すらよくわからずに金額提示をしている方もいます。
建物の状態や下地などは、塗り替えをする上で把握していないと塗装工事の失敗につながります。
追加工事などのリスクも生みます。
見積書の提示が異常に早いのもダメな見積書といえます。
ダメな見積書の見極め方、まとめ
外壁塗装の知識がなくても見極められる3つの視点は、理解していただけましたでしょうか?
・見積書が1種類しかない
・大まかである
・異常に早い
これらは外壁塗装だけでなく、リフォームなどでも同様です。
ぜひ参考にしてください。
長寿命塗装技術研究会 栗山勇次