
長寿命塗装技術研究会の栗山です。
茨城県水戸市から外壁塗装を中心に、大切な住まいで長く暮らすための秘訣をお届けしています。
外壁の劣化について説明します。
外壁の種類はいくつかあるのですが、その種類別に塗り替えの時期について説明しています。
シーリングの劣化を気にせずに、塗装工事をしてしまった結果もお話しします。中途半端な塗装工事は衝撃の結果になってしまいます。
モルタル加工の劣化
最近は少し減っていますけれど、バブルの頃は新築住宅というと壁をモルタルにして吹き付けをしていました。
ちょっとボツボツ模様を付けた時代の壁です。
細かなヒビが表面に出てくるのですが、これは中のボツボツは簡単にいうと紙粘土のようなもので出来ています。
その上にビニール系の塗料で水が入らないようにしているような仕上げです。
この場合ここにヒビが入ってくると、ここから水が若干入ってボコボコ模様をダメにしてしまいます。
そうなってくると美観的にもあまりよろしくありません。
ここにヒビが入ってくると、塗り替えの目安と考えてもらっていいと思います。
シーリングの劣化
実際に当社で施工させてもらった現場の例をお話しします。
この施主さんは、この勉強会に参加していただいて、外壁塗装の見積りをして下さい、ということで伺いました。
確か3年ぐらい前に塗装した、とのお話しでした。
結論から先にお伝えすると、壁の張り替えをしました。というよりせざるを得ませんでした。
なぜそうなったのか、そうしなくてはいけなくなった理由を、詳しくお話しします。
この施主さんは行方といって玉造の方のお客様なのですが、基地の飛行機の関係で防音工事で、窓を二重サッシに変えてもらったそうです。
この工事は無償で国がお金を出してやってくれた工事だそうです。
その時の工事で周囲をいじった時に、壁の周りのシーリングを業者さんがやらなかった事が原因かなと思われます。
私が施主宅に伺った時は目地が見えている段階で、もう塗装はできないので、材壁を貼り替えましょう、ということで壁を剥がしました。
剥がしてみると、もうビックリです。
これは1階と2階の床の下敷き部分で、ケタというのですが、この辺りが腐っていて、柱も腐っています。
正直に言うと、これを直すのに最初に入ってくれた大工さんは途中で逃げて放り出して、2人目の大工さんに直してもらったという状況でした。
質問)
逃げた?
回答)
修理の途中で崩れそうだ、ということで、最初に来てくれた大工さんは「正直、勘弁してください」とのことでした。
普通の大工さんでは対応が難しい、それくらい、ヒドイ状況だったということです。
そこでこういう状況に慣れている、ちょっと田舎の年配の大工さんにお願いして直してもらいました。
さすがにコレは比較的稀なケースですが、ここまでになってしまうケースは1度しか見たことはありません。
長寿命塗装技術研究会 栗山勇次