
長寿命塗装技術研究会の栗山です。
茨城県水戸市から外壁塗装を中心に、大切な住まいで長く暮らすための秘訣をお届けしています。
今回は屋根の劣化についてです。
屋根も塗り替えが必要なのはご存知でしたでしょうか?
屋根の種類
屋根の素材に関しては、最近は無くなりましたトタン屋根、カラーベスト、コンクリート洋瓦、スレート瓦、モニエル瓦などの分類があります。
このモニエル瓦に関しては、製造メーカーが倒産して無くなってしまったので、購入ができません。そこで工事の際には、割れてしまった時には修理はできません、とお伝えして、開始しています。
屋根の素材の内、和瓦、元々日本であった瓦ですが、これ以外のほとんどは屋根の塗装が必要な素材となります。
金属系の屋根に関してはサビが出てくれば、当然塗り替えの目安だなと感じることができると思います。
一時、瓦棒式のトタン屋根を使っていたこともありましたが、住宅ではあまり見ないと思います。
一般的なカラーベスト、コロニアルの劣化
これはカラーベスト、コロニアルといわれる屋根の素材です。
これは比較的ハウスメーカーさん等で多く使われている屋根の素材です。
写真では既に苔が生えている状態です。
この苔を洗浄で洗い流すと、塗装が無くなっているので、この辺りが塗り替えの時期かなと思ってください。
とはいっても、塗装がなくなってきた、屋根材が割れた、ということで、必ずすぐに雨漏りという状態にはなりません。
それは下に防水紙が入っているからです。だから大丈夫のなのですし、すぐに、というわけではありませんが、やはり水漏れですから、早めに塗装を考えた方がいいかなと思います。
塗り替え後の劣化
こちらの写真、実は一度塗り替えをしています。
それで表面が少し剥がれてきてしまった状態の写真です。
これは私の見解ですが、このような状態になってしまうのは、きちんと水洗いをしなかったか、きちんと下塗りをしなかったか、が原因ではないかと思います。
一般的に、塗装の最初の工程として高圧洗浄、水洗いをするという工程があります。
これはエンジンの機械を持っていき、お客様に水をお借りして洗浄する作業になります。
ところがこの作業を、水を掛けただけで帰ってしまう業者を多く見かけます。
洗浄と水撒きの違いが分かっていないといえばいいのでしょうか、そういった業者が最近は多いと感じています。
当社では洗浄を始めると比較的、時間が掛る方です。
それもあってハウスメーカーさんの物件を担当すると、時間が長いと怒られることがあります。
それは当社の時間が掛っているというよりは、他の業者がきちんと洗浄をしていないからではないでしょうか。
こういったことは3年、5年と経ってくると違いが見えてくる、というか分かってきます。
長寿命塗装技術研究会 栗山勇次